寄りたい場所というのは、麗がさっき立ち止まって見ていたケーキ屋さんだった。 麗があんぐりと口を開けてケーキ屋を見ていると、清弥は「入るぞ。」と言って先に入って行った。 「あなた、本当にここに来たかったの?」 清弥は麗の方を振り向いて、口元をいじりながら 「あぁ。」 と言って店の中に入って行った。