冷蔵庫サイドストーリー

「……いらない」

「ええっ!」


即答して突き返すと、シグマは目を力いっぱい見開き、顔中で驚きを表現してのけ反った。


「ビスコ嫌いなの? すごくお腹に溜まるんだよ。俺にとって貴重な非常食なのに」


非常食なら非常時に食べればいいものを……なぜ今出してくるんだろう。