せんせっ!

「いつも危ないなとは思ってたけど、とうとうぶつかられたな。ほら、立てるか?」

「あ、ありがとうございます!」

「ん。どっか痛いとこねぇ?」

「大丈夫です!」

「そ?少しでも痛いんなら保健室いけよ。お前弱そうだから。」

「なっ!?弱そう!?」

「ふっ。この事は職員会議で言っとく。だから安心しろ。」

「え?」

「勢い良く出て行ってとうとうぶつかった奴がいる。危ないからやめさせたほうがいい。ってな。」

「・・・ありがとうございますっ」

弱そうとか言われたけど、この先生いい人だなぁ。

「べつに。じゃーな、チビ。」

「んなっ!?チビじゃないです!!」

前言撤回!!全然いい人じゃない!

「はいはい。・・・あーチビ、やっぱ保健室いけ。手から血出てる。いいな、絶対いけよ。」

「あ、はい!ありがとうございました!・・・あのっ」

「あ?」

「私のなまえっ、桜庭恵理です!」

「俺を誰だと思ってやがる。それぐらい知ってる。次は気をつけろよ、桜庭。」

っ、“桜庭"

今まで何度も呼ばれた名前。

この時だけは、いつもと違った。

胸がキューっとなった感じがした。

気づいたら私は、