和来が落ち着いたころ。



『つーか何で絢だけカツラつけてんだよ!!』雅紀が言った。



『別に~♪』



『お前、どうして汗とか息あがってねぇーんだよ!』比呂が言う。



『いやぁ。まぁそれは秘密で♪』カワイ子ぶっていたが、目は殺人鬼の目をしていた。



3人は、もうそれ以上聞かなかった。



『それより、和来大丈夫か?』比呂が肩を貸してくれた。



「うん。なんとか。大丈夫かな?」でも、顔には痣ができていた。



『あとで手当てしてやるから。』



「うん。助けに来てくれてありがとっ!でも、よくここが分かったね。」



床に落ちていたカツラを取りながら聞いた。



『テレパシー??』雅紀が言う。



『違うだろ!彪斗のおかげ。GPSを辿ってきたんだ。』



「そっかぁ。あっ!携帯返してもらわなきゃ!」神野の懐に手をやり、携帯をとった。



『それじゃあ帰りますか!』比呂の一言で倉庫を後にした。