「葵には言ってあるからね」 そう言って私を抱き上げてトイレを出て歩き出した楓くん。 「とりあえず、トイレにずっといると、みいちゃんもしんどいだろうし、保健室で休んでおこう」 楓くんは私を抱きかかえて、保健室に向かっているみたいだった。 もう、お礼を言う気力もあまりない…… ごめんね……楓くん