「医者になる為には通らなきゃいけない道だから、頑張るよ」


「葵なら、大丈夫。沢山勉強してるの知ってるから」

みぃに嬉しい言葉をもらった。

「ありがとう。みぃから嬉しい言葉もらえたから、頑張れるよ」

「ふふ。いつでも応援してるからね」

「二人ともその辺にしといて……葵、時間大丈夫なのか?」

「わ、やべ」

ひな兄に言われて時計を見るともう出ないといけない時間だった。

バタバタと用意をして、玄関に向かう。

「葵、待って‼︎」

みぃが、リビングからひょっこり顔を出した。

「これ……」

みぃは体調がいい時は、夜にお弁当を作っておいてくれて、こうやって朝に渡してくれたりするんだ。

「ありがとう」

受け取る時に、みぃの腕をギュッと引いて、俺の腕の中に引き込んだ。

「キャッ」

チュッ

「行ってきます」

二人だけの挨拶をして、玄関を出た。


きっとみぃは顔を真っ赤にさせてるんだろうな……


そんな事を思いながら、学校へ急いだ。