俺たちの妹・2

pipipipipi…

俺は病室を出て、携帯可能な場所へ移動した。

〔はい〕
〔あ、湊(ミナト)?〕
〔社長、どうされました?〕

湊は俺の秘書であり、葵の兄貴だったりする。

〔みぃが、少しの間入院するから、俺の仕事病室まで持ってきて欲しいんだ〕
〔みぃちゃん、体調悪いのか?〕

あ、みぃの体調が心配過ぎて、敬語が取れたな。

湊も司と同様、みぃを可愛がる1人だから……

〔昨日の夜から熱が出てきてて、取り敢えず熱が下がるまでは入院する事になった〕
〔そうですか……仕事はいつもの病室へ持っていきます。場所は変わっても仕事量は変わらないですからね〕
〔分かってる〕
〔ふふ。では、後ほど〕

ほんと、俺にサボるなと警告するなんて、湊くらいだっての。

でも正直、みぃが心配だから、捗るかは微妙なところだけど、湊に怒られない様にしないとな。

思わず苦笑いし、みぃの病室へ急いだ。