俺たちの妹・2

俺は美晴を毛布で包んで抱き抱えて、リビングへ急いだ。

「兄貴っっ‼︎ 美晴の熱が高いんだ。病院まで運んでくれる?」

俺の声に反応した兄貴と彩さんは、俺に抱き抱えられた美晴を見た。


「え?……」

「どうして……」

兄貴も彩さんも驚きを隠せてない。


「夜中から熱が上がってたみたいなんだ。音が悪かったのはこれの前兆だったのかも……。
悪いけど兄貴、俺はみぃを抱いておくから、病院まで運んで欲しい」

「分かった。彩はもし入院になった時の為に入院セット確認して欲しい」

兄貴は彩さんが何をしていて欲しいのか、的確な指示を出していた。

「うん。入院になったら教えて?渡しに行くから」

「いや、新がいるだろう?まだ小さいし、元気な時にはあまり病院に来るのは良くないかな……」

「……そっか。じゃぁ、私はみぃちゃんの為に何ができる?」

「家に帰ってきた時にいつもと変わらず接してあげて欲しい」


「分かったわ。みぃちゃんがまた安心して暮らせるように色々整えておくわね」

彩さんも兄貴の言葉で気持ちを落ち着かせてくれた。