思わず周りを見渡した。
時代は違う。
風景も若干違っている。
けれど
よく見れば
よく思い出せば
ここは、清人が生まれ育ったあの田舎町ではないのか⁈
鼓動が今にも爆発してしまいそうなほど加速する。
もし、ここが清人の町であるならこの工場を真っ直ぐ向こうに行けば学校があるはずだ…。
仕事が終わったあと「寄りたい場所があるから」と言った俺に「そうだな。工場とアパートの往復じゃ、面白くないだろ?案内してやるよ」と父さんが言った。
本当は一人で行きたかったのだけれども…
確かに体は疲れていたので
仕方なく案内してもらうことにした。


