実際の俺は 佐川 栄二20歳で 通っていた大学を中退した駐車場の警備員のバイトをしているフリーターだ。 先月20歳の誕生日を迎えた時にあの鍵をもらい それからしばらくして、きよとの夢を見るようになった。 あの鍵を受け取ったから夢を見るようになった。なんてファンタジーな事を考えたりするような性格ではないけど 夢を見てから 机の引き出しから滑るように出てきたあの鍵を見つけた時 不思議な事に 俺は泣いていた。 なぜ、泣いてるのか分からなかった。