そんな鈴の優しい叱咤に

清人は何度も、何度も頷いた。



悲しくて

悲しくて

そして嬉しかった。

耳元で鈴が鼻をすするのが聞こえるから

自分の痛みを鈴が分かってくれて

一緒に涙を流してくれていることが


悲しくて

嬉しくて

切なかった。




だから

清人は決めた。


これから先

自分に恥じるような事はしないと。

こんな自分を受け入れてくれた鈴に

情けない姿はもう見せない事を。


泣きながら

強く強く

誓った。