「じゃあ、決まりだな」
栄の言葉に頷いた時
「そんなの、仏様に失礼よ」と近くにいて、話しを聞いていた鈴が割り込んできた。
「何が失礼だよ。
鈴ちゃんは誘ってねーよ」
「そういう問題じゃないわよ、亡くなった方の気持ちを考えなさいって言ってるの‼」
鈴は本気で怒っていた。
それでも、女のいうことなんか聞けるか、と言った感じで聞く耳を持たなかった栄に、清人も鈴の言葉を聞かずに知らんぷりしてしまった。
そして、次の休みの夕方
清人と栄は学校で待ち合わせをして2人でその井戸へと向かった。
清人は内心、恐かったんだ。
遺体が発見された場所に行くなんて。
でも、平気そうな顔をしている栄を見ると、負けたくない気持ちから、早歩きでどんどん歩いた。


