祖母ちゃんは、連絡先を書いた紙が捨てて無ければあったかもしれないと言ったが


結局、見つからずに家に帰らなきゃいけない日が来てしまった。



それでも、大きな収穫があった事に間違いはないはずだ。


清人はきっと、生きていた。

実在していた。

そう思えた。



俺は祖母ちゃんに頼んで少しの期間、そのアルバムを借りることにして


祖母ちゃんの家をあとにした。



この数日、疲れていたせいもあっただろう。

清人の夢を見る事は無かったけれど


きっとまた

見るに違いない。


必ずその夢からヒントを見つけ出してみせるさ。