「もしかしたら写真があったかもしれないわ。」 「…どこに?」 「天井裏よ…」 2人して天井を見上げた。 「…直ぐに見つかる?」 「いやー、何年も整理してないからねぇ…」 それなら、そこまでして、その写真を見なくてもいいかもしれない。 結局、あの鍵と清人に関連性はなかったんだから。 でも… 「久しぶりに見たいねぇ…」 なんて、ちらちら俺を見る祖母ちゃんの その目の訴えに負けて 結局、誇りと荷物だらけのこの天井裏で どこにあるか分からないアルバムを探すハメになってしまった。