それがただの願望だったとしても…


知りたいと思った。

清人という人物が実在したのか…

はたまた、実在しているのか。




そして、俺は仮病を使ってアルバイトを数日、休むことにして



祖父ちゃんの形見を持って、電車に乗り込んでいた。


そう

これをくれた祖母ちゃんに会うために。





祖母ちゃんは、僅かながらこの鍵の秘密を祖父ちゃんから聞いてるかもしれない。



どんな結末が待っていてもかまわない。

「小さい頃に遊んだ思いでの品みたいよ。」とか、そんな簡単なことでもいい。

むしろ、夢とこの鍵にはなんの関係もない事を知らされたほうが…

スッキリするのかもしれない。