暫くそうした後


今度は2人で

一緒に

写真の直ぐ下の花瓶の横に



その鍵を並べた。






並んだ鍵を見て


本当に


本当に


約束が果たされたのだと


思った瞬間


亡くなる寸前の清人を思い出し


俺はまた


涙を泣いてしまった。



「清人、これで良かったんだよな…?


これでちゃんと約束は果たされたんだよな…?」


そう呟いても


返事なんかは聞こえるわけがない。


だけど


ようやく


心が



清人の


あの青い空のように晴れ渡ったような清々しい気持ちになった。





ようやく清人との約束を果たした俺たちは民宿に帰り、俺はそのまま布団に潜り込んだ。



勿論、凛は別の部屋を借りている。