年明け早々


俺と鈴の孫の、凛は2人で大地のもとへ訪れていた。



1分1秒でも早くこの場所に

清人と鈴を連れて来たかったのだ…。


まだ、三が日も開けてないのにも関わらず、大地は喜んで俺たちを迎えいれてくれた。



「やっぱり、君たちは…

兄達は巡り会えたんですね…」


心から嬉しそうに笑った大地に

俺は頷いた。


「2人の約束を叶えに来ました」

そう言うと

大地は綺麗に除雪をされた庭へと俺たちを案内してくれた。




秘密基地



いつも清人を通して見ていたけれど



俺が入るのは初めてだ。




この場所は

清人と鈴

2人きりの大切な場所なんだ…。



誰かが土足で上がり込んではいけない場所だ。