目の前に

大人になった鈴がいる。


そう思うと

止められなかった。



俺は思わず自分の額を彼女の額に重ねて


その手を取る




「やっと会えたね…」


どちらともなく

囁いた言葉


幾つもの夜を

過去を飛び越えて


ようやく


君を見つけた。