地元へ帰った俺は 来る日も来る日も バイトに行く前の時間 休日を 鈴を探すための時間に充てた。 この街にいるのは確かなんだ。 町内会地図を頼りに 幾日も幾日も この足で歩き 探し回っているけれど 2ヶ月をすぎた頃には 全ての町内を回った。 けれど 新里という、名前には出会えなかった。 あとは この街に 溢れるほどある集合住宅を探すほかない。 予想はしていたけれど 予想よりもキツイ。 休む暇なく歩き回っているおかげで 俺の体もいい具合いに締まってきたくらい 歩き回った。