「確かにこれは…
兄さんが栄兄さんに渡した物に間違いないだろう…
残念ながら兄さんの事は覚えていないんだ…。
だけど、兄さんの親友だった栄兄さんが
よく、僕と遊んでくれたんだよ…
そしてその鍵を見せながら
兄さんの思い出話しをたくさん…
聞かせてくれたんだ。」
「そう…ですか…」
「ちょっとこっちに来てくれないか?」
そう言われて
立ち上がった大地の後ろをついて歩くと
大きな広間から
庭の様子が見えた。
「あそこに…」と大地が指差した方を見ると
庭の片隅に
確かに
あの秘密基地が
隠れるように
ひっそりと佇んでいた。
「あれは秘密基地…?」
俺の問いに頷いた大地は、秘密基地がここにある事情を話して聞かせてくれた。


