きっと君を探すから〜kiyoto〜


翌朝、予定より早く民宿を出た俺はぷらぷらと商店街を歩いていた。


早朝ということもあり

店はどこもシャッターがおりていた。


昔、この商店街の脅威になったこの大型スーパーも潰れて

テナント募集の張り紙がされている。



この店が無ければ

清人と鈴は離れ離れになんかならなくても良かったのに…

悔しい気持ちと同時に

空っぽになった店内を覗くと寂しい気持ちが湧いてくる。



もう一度清人の住んでいた建物があった場所に立ち寄ったけれど

栄と清人の父が建ててくれた秘密基地も綺麗さっぱり無い。




時代の流れの中でそこにあったはずの大切な思い出さえ風化してしまうのかと思えば、仕方ないことなのかもしれないけれど


時代の流れとは愛しい中に必ず寂しさも伴う。


廃校になる小学校へ向かう道のり。


あの場所が清人にとっての一生だった。


13歳という若さで亡くならなければ


清人にもこの町の至る場所にたくさんの思い出を作れたはずなのに…




不意に

センチメンタルな気持ちが

山本春菜先生の事を思い出させた。