しばらく歩くと本当ににいさとクリーニング店と書かれた看板を見つける。


とても古くからあるのだろうか

自宅兼、お店であるような、大きくて古い建物が1件だけ周囲の新しい建物の中で浮いて建っていた。


店内にはいるための手動のガラス戸を開けると

うちの両親と同じくらいの年代の女性が受け付けで伝票を書き込んでいる。


「あ、いらっしゃい」と顔をあげたその女性のエプロンには

にいさととクリーニング屋の名前が印刷されていた。




年齢的に鈴ではないだろう。


けれど…

この女性が鈴の娘という可能性もなくはないが

鈴とは似てもにつかない顔立ちに

なぜか、少し安心感さえ覚えた。