「もしもだ…
もしも俺に万が一のことがあったなら…
栄
この鍵を鈴に渡して
謝ってくれないか?」
「…なんだよそれ?」
「約束を守れなくてごめんと伝えて欲しい」
「そんなの…自分で言えよ」
「…自分でいう時は
そんな事、言わねえよ。
次、鈴に会う時は
必ず
その時は鈴を俺の嫁にするときだからな」
真っさらな笑顔を向けた清人に
栄は泣きながら微笑んだ。
「本当、お前はわがままな奴だ。」
「親友のお前にしか頼めない。」
「そうだな…こんな面倒なことをきいてやるのは俺くらいなもんだ…。
じゃあ、一応預かるぞ?
一応だからな?
これをお前の形見なんかにするなよ?」
「分かってるさ
一応、栄に預けるだけだ」


