きっと君を探すから〜kiyoto〜




そんな風に喜んでテレビを見ていたのがつい、この間のはずなのに、夏休み真っ只中になると

清人はその体を起こすのもしんどくなっていった。



その頃からたまに胸を激痛が走るようになったのだ。


そんな時は堪らず、体を縮こませてその痛みが消えるのをただ、ただ祈るばかりで

清人自身も

これが不治の病なのだという認識を持ち始めていた。





「清人、どうした?そんなに、痩せちまって?

ダイエットは女のすることだぞ?」

夏休みに入ってから初めて栄が顔を見せた。


片手にはシューズの入った袋を持っている。


そうだ、栄は陸上部に入部したと言っていた


「夏休みも練習か…?」

「ああ、そうだ。お前がいないと張り合う奴もいなくてつまらない。

早く治してくれよ」

いつものように笑いかけて来る栄を見ていると安心する。



「なあ、栄…お前に二つほど頼みがあるんだ」


「なんだよ、言ってみろ?」

「一つは…

最近、父ちゃんが頑張ってくれている秘密基地作りを手伝ってはくれないか?

勿論、暇な時でいいんだ…」



「…何言ってるんだ…

秘密基地を守ると鈴に約束したのはお前だろ?」


「それもそうなんだが…」

話している途中に、こみ上げる咳を抑えきれずに

吐き出すように咳をする。


「げほっ…げほげほ…

げぇっ…‼」

「大丈夫かよっ⁈」

栄に背中を摩られながら

手のひらを覗くと…


まただ…。


痰に、血が混じっている。


俺の様子に気づいた栄が手のひらの中の血を見て

顔色を変えた