きっと君を探すから〜kiyoto〜




そんな鈴を思い描くだけで、涙が滲むのはきっと…


もう2カ月ほど続く咳で体が疲れているからかもしれない…。

もうそろそろ夏休みがくる。


学校に殆ど通えていない、清人にはもう関係のない話かもしれないが

つい、1年前

鈴と過ごしたいつもと変わらない夏休みが

遠い昔のように思えてならない…。


「ちゃー、ちゃーちゃん」

襖を自分で開けながらよちよち歩きの大地が笑顔で清人のもとへと歩み寄る。



「ちゃーちゃんじゃないぞ、兄ちゃんと呼べよ」


そうは言っても、同じくらいの年頃の中で大地は言葉が早くで始めたくらいで、まともに発音ができないのは仕方ない。


それでも、清人はせっかくこうして家にいるだけなのだから、せめて大地に言葉を教えてやりたくて仕方ないのだ。


歩み寄る大地を膝の上で抱っこする。


清人が学校に行けなくて喜ぶのは大地くらいだろう…。