次に清人の夢を見た時には、あんなに突き出ていた母のお腹はぺたんこになっていて
割烹着姿がよく似合っていた。
弟が産まれたらしい。
居間の傍らに敷かれた小さな布団の上で
布のオムツ一枚ですやすや寝ている赤ん坊を、清人と鈴と2人で並んで静かに眺めている。
赤ん坊があんまりぐっすり寝ているものだから、清人はその寝姿が可愛くて、つまらなくて
ついつい、指先でつついては、鈴に叱られる。
「きよちゃんは、だいちゃんのお兄ちゃんでしょ?
いじめちゃ可哀想だよ」
「いじめじゃないよ。触ってるだけだ。」
清人の弟は大地と名付けられた。
なんと、驚いたことにその名付け親は清人なんだから
弟が可愛くてついつい、いじってしまいたくなる気持ちも分からなくはない。


