そんな、他愛もない会話さえ
日に日に辛くなって行った。
清人の衰弱ぶりは目に見てとれるほどで、母も町中の病院を清人を連れて駆けずり回った。
けれど、清人の病状はどこの病院でも風邪と診断され
清人も心配する母に気を使って「大丈夫、今日はいつもよりも調子が良い」なんて青白い顔で笑って見せた。
「ただの風邪でこんなに苦しむわけなないっ‼」
父の戸惑いや怒りも、清人が衰弱していくにつれて、大きな不安へと変わっていく…。
そんな中
清人は布団の中でぼんやりあの日見た呪いの事を思い出していた。
本当に呪われてしまったのかもしれない。
仏様を侮辱してしまった罪が今頃になって自分をおそっているのではないかと…
冷静に考えていた。
でも、もしそれなら他の誰でもない
自分自身に災厄が降り注いで良かったと…どこか安心さえ覚えていた。
もし、そんな事を鈴が知ったら「きよちゃんはバカね。きよちゃんが病気になんかなるわけないわ。それに呪いなんて無いの!病は気からよ」なんて清人の頬を軽くぺちりと叩くだろう。


