きっと君を探すから〜kiyoto〜



設計図も写生も、栄の力ですぐに完成した。



「ありがとな…」

「材木集めは清人が頑張れよ?ドアをつけるための部品も必要だしな…」

「ああ、分かってる」


中学に入学して1ヶ月

清人は勉強についていくのがやっとだけれど

鈴はきっと、新しい環境でもいつものように、友達を作り、勉強もできているだろう。


思いでの中の鈴の笑顔を思い出せば、なんだってやれる気がしていた。




そんな中

段々と梅雨の兆しが見えてきたこの頃は雨続きで材木集めも捗らない。



父も手伝うと口先ばかりは言うけれど、栄の作った設計図を見せると頭を痛がった。



そんな父の姿を母も呆れたように見ている。


大地はようやく掴まり立ちを覚えて、手を叩き呼べば

無垢な笑顔を見せて自らの足で一歩ずつこちらへと歩むようにもなった。