今更、怒ったって、無意味な事は分かっていた。
怯えた声をだされて
清人は深いため息をつくと
鈴の言った言葉は決定事項だということをもう一度
頭の中で呟いた。
幼い自分がいくら止めたとしても、それは叶わない事も分かっている。
分かっているから
やりきれない気持ちがその胸を震わせて
ただ、鈴の瞳を見つめて
止めたい気持ちと止められないやりきれさに言葉を飲み込んだ。
今までずっと隣にいる事が自然だった。
そんな日常は限りなくこれから先も続いていくものだと思っていた。
まるで、信じられない気持ちと
悪夢を見ているような気分だ…。


