「夕方、秘密基地に来てくれる?」
卒業式の後、鈴に声をかけられた。
遊びの約束なんか大抵はしないで気の向いたままいつも遊ぶのに
珍しく夕方と時間指定までされた。
ってか、昼飯食ったら暇なんだけど…
それでも、鈴に「夕方!」と強く念を押されてしまった。
昼飯を食べた後は予想通り暇になった清人は弟の大地をかまいながら色んな事を考えていた。
前も呼び出された時に好きだと伝えられたのだ。
もしかしたら今度は…
中学生になるし、ちゃんと交際したいなんて言われてしまったらどうしようなんて考えて
そわそわしていた。
「なあ、大地、まだ小学校を卒業したばかりで、兄ちゃんに恋人ができたら…それは流石にまだ早いよな。
だって、俺たちまだ…子供だし」
口ではそう言っても
本当にそんな事になったら…と思うと気恥ずかしい気持ちで胸がいっぱいだ。


