きっと君を探すから〜kiyoto〜





「卒業生代表、八幡 栄」


「はいっ‼」


名を呼ばれて


栄が生徒の列から外れて舞台に立ち、答辞を読み上げる。





親友の栄の答辞を聞きながら

この小学校に入学した頃が蘇る。


入学式の朝

清人の家族と鈴の家族と一緒に学校へ向かった。


鈴は母親が手作りしてくれたワンピースを汚さないように慎重に歩いていたけれど

初めての学校に清人は高ぶる気持ちを抑えきれなくて走り回り

結局、転んでしまい父が奮発して買ってくれた洋服を泥だらけにして入学式に参加した。


栄と親友になったのは2年生の運動会の練習がきっかけだった。

2人ともリレーのアンカーに選ばれたのだ。


こいつには負けたくない

そんな気持ちから張り合うようになり

今は何でも話し合える良き親友となった。