でも、そんな中で
清人は少しだけ鈴の雰囲気が変わったように、感じていたんだ。
なんというか…
もともと、べらべらお喋りをするようなタイプの女の子では、なかったけれど、最近になりよりいっそう物静かになった気がしていた。
それは悪い意味ではなく
なんとなく、ふとした瞬間に見せる愁いを帯びた瞳が、やけに女らしく清人の目には映っていた。
いつか、本当に鈴が自分の恋人や…結婚相手になるのかもしれないと考えたりすることも増えたけれど
思春期を迎え始めた清人は少し前のように
口にだして「俺の嫁になれ」なんて恥ずかしくて言えなくなっていた。
でもそんな恥ずかしさの裏側で
女らしくなっていく鈴をこんなに近くで見ていけるのを嬉しく感じていた。


