恋のデザインは色鮮やかに。

暇。


仕事部屋で、やることもないから筆を回しながら時間を潰す。


こんなことなら、ナルと一緒に打ち合わせに着いていけばよかった。


ナルは今日、書籍の表紙のイラストを描いてほしいという依頼書を送ってきた人との打ち合わせに行っている。


出ていってからもうすぐで2時間。


どれだけ待たせる気なんだ。


じっと座っていられなくなって、仕事部屋から出てみた。