恋のデザインは色鮮やかに。

「どうですか?
気になるものありましたか?」


「んー、ないね。

人に読んでもらったら面白いかなと思ったけど、俺が読んだ時と変わらない」


「え…。

レイさん…この依頼書、1回目を通してるんですか?」


「あぁ。
ここに送られて来たときにすぐ見るようにしてるから。

すごいな。
本当に一気に全部読むとは思わなかった。

ちょっとだけ尊敬する」


うん、ちょっとだけ。


少なくとも、今までの担当との違いは見せつけられた。


こう見えて仕事に対する責任感は強いのかもしれない。