恋のデザインは色鮮やかに。

「私には、そういう駆け引きみたいなものはまだわからないです」


「だろうな。
あんなのわからなくていい。

ナルが俺の担当でいる間は、ちゃんと守ってやるから」


レイさんは私の手の上からそっと時計とネックレスとピアスを取ると、“捨てるもの”の箱に入れた。


「あ、ありがとう、ございます」


その言葉に、そのしぐさに、不覚にもドキッと胸が高鳴った。