恋のデザインは色鮮やかに。

本当に…。


本当にまた、レイさんの担当として働ける。


「…待ってましたよ」


こうやって微笑み合うのがすごく久しぶりに感じる。


「ナル、話したいことがある」


「はい…」


川沿いを2人で並んで歩く。
近くに植えられた木からは、既にセミの声が聞こえてくる。


季節はもう夏まっしぐら。


そんな暑さをはね退けるように、レイさんは声を張った。


「俺、伊藤とは何もないから!」


何もない?


ん?


何もないのにキスをしたってこと?
これはこれで、問題発言なのでは?