恋のデザインは色鮮やかに。

「念のため聞いておきますが、成瀬さんと秋野は担当とイラストレーターという関係以外に何かあったりしますか?」


「え?それ以外にはないですけど…」


「変なこと聞いてしまいました。

秋野もそういう年齢だし、もしかしたらと思ったんですよね。
秋野は成瀬さんに執着してるみたいだし」


そういう年齢…。


そうだよね。


考えてみれば何もない方が変なんだ。
そうわかっているのに。


昨日の夜に見た光景が一瞬にしてよみがえると、ズーンと気分が一番下まで落ち込む。


「そうですよね…。

レイさんだって、恋愛くらいしますよね…」


「…どうかしたんですか?

でも、秋野が恋愛してるなんて、今まで聞いたことはないですけどね。

モテはするんですけど、あんな感じだから発展しないというか…。


だけどコンクールの時、成瀬さんと握手しただけで僕を睨み付けてきたんで、もしかしたら2人はそういう関係かもと思ったんです。

違うのなら、良かった。
是非うちの会社に来てもらいたい」


モヤモヤした頭の中では、はっきりとした答えは出せなかった。


「…考えさせてください」


「前向きな検討をお願いします」


青山さんはそれ以上は何も言わなかった。