恋のデザインは色鮮やかに。

朝になると、罪悪感で一杯だった。


言い出すことなんてできない。
せめて復旧できるようにしておけばよかった。


できることなら昨日の夜に戻りたい。


聞いた話によると、今年もレイさんのイラストのカレンダーを作るらしい。
となると、2人はデータを見ようとして、消えていることに気づいているかもしれない。


そう考えると何も手につかない。


「伊藤どうかした?

体調でも悪い?」


こんな私を気遣ってくれる樋口さんに心が痛む。


「あ、いえ、すみません。

ちょっと…水飲んできます」


別に体調が悪いわけでも、喉が渇いていたわけでもない。
なんとなくその場に居づらかった。


でも…。
休憩所に出てみると、そこはより居づらい場所だった。