恋のデザインは色鮮やかに。

「秘宝に近づくにつれて、彼らの2人の心の距離も再び近づいていきます。


勉強とか一緒にいて楽な友人とか…。
そういうものよりも大事なものに気がついたんです。


それはまるで、秘宝が2人の仲を繋ぐように。


ギクシャクしながらも助け合うシーンなんかは、男の友情を感じられて熱くなれるんです!


ミステリーと友情の要素が上手く絡み合って、複雑ながらもエネルギッシュに進んでいくストーリー。
そこには疾走感が溢れてます!」


人にこんなにも熱く語ったことなどない。


仕事なんだし、本当はもっとレイさんが読んだ気分になるように上手くあらすじを話せれば良いんだろうけど…。


初めてだからどういうふうにやってら良いかもわからない。


だから、とにかく私が感じたことをそのまま言葉にしてみた。


こんなんで良いんだろうか…?


「ふーん…」


あれ?
思ったよりも反応が薄い…。


「実在する機関や建物なんかも出てきて、主人公達の世界観にすぐに入れますし、次々に秘密が明かされていくクライマックスは鳥肌ものです!

どうです、読みたくなりませんか?」


私が興奮ぎみに詰め寄って問いかけると、レイさんに冷静にデコピンを打たれた。


「イタッ」


額を押さえながら、何をするんだ!と目で訴えるも完全にスルーされる。