家に帰ってもモヤモヤは消えない。

章二、吉岡からのメールも返信してない。

僕に告ってきた藍沢由佳からのメールには何気なく返信していた。

たわいもない会話。

彼女は僕のことを隆ちゃんと、僕は彼女のことを由佳と呼ぶことになった。

この時は彼女の抱えていたものがまるでわかってなかった。

彼女も僕の抱えていることをわかっていなかった。そう思う。