歪な愛のカタチ

「もしもし?由佳?」

慌てて電話をかけた僕に由佳はゆったりとした声で答える。

「隆ちゃん、おはよ」

「メール見たよ。どういうこと?」

僕が問いただすとゆっくり由佳は答える。

「ほんとに付き合う訳じゃないよ。偽装的な恋人。」

「偽装?」

「うん。昨日隆ちゃんと一緒にいて恋愛感情は持てないけど、安心した。寂しかったけど、隆ちゃんといて凄く安心できた。隆ちゃんは?そう思わなかった?」


由佳にそう言われて、少し考えた。
確かに由佳といると安心する。ありのままの自分をさらけ出せるし、僕の事知っても気持ち悪いなんて言われない、思われない。

「思ったよ。由佳といて恋愛感情は全くわかないけど安心できた。」

電話口で静かに由佳は笑った。

「じゃぁいいじゃん。私も彼氏作れなんて言われなくていいし、告られることもなくなる。隆ちゃんも告られることもなくなるよ多分。」

「わかった。」


「じゃぁ学校でね、隆ちゃん。」

そう言うと由佳は電話を切った。