部屋に戻った私は、ベッドに寝転がりスマホをいじる。


『向こうに行っても頑張れ』

『大学で再会しよう!』

『都会の女になってこいよ』


 地元の友人たちの励ましの言葉が並んでる。

 それを毎晩眺めては、頑張らねばと思ってきた。


『寂しくてたまらない』


 そう打ち込んだ言葉を削除する。

 そんなネガティブな言葉送ってどうすんだ。


 また、明日頑張ろう。

 きっと、明日はなんとかなると言い聞かせた。



【1章 田舎娘、都会に行く
 1:田舎娘の誤算】……了