自分の部屋で、テキトーに着替えて真田くんのいるお兄ちゃんの部屋に向かう。
と、真田くんが出てきた。
「お兄さんって、どんな趣味してるんですか…。」
「…ぷっ、あははっ」
出てきた真田くんは謎のいちごのキャラクターが大きく書かれたロングTシャツにチェックのスキニーをはいていた。
お兄ちゃんは、変わり者で、普通の服を持っていない。
しかも、おしゃれなら良いんだけど…、変で派手な服ばかり。
お兄ちゃんは性格だけはお母さん似で、派手なもの楽しいものを常に求めて生きてる感じなんだよね。
でも、そんな服でも真田くんは着こなしていて、どこまで完璧なんだと思うと笑いが止まらなくなってきた。
「ふっ、にあっ…、似合ってるよっ!あははっ」
「…これを似合ってるって言われても何か複雑な気が…。」
口を尖らせて服の裾をつまむ真田くんを見て、
「かわいい」
て、思って口に出てしまった。
