イケメン拾ったんですけども。

「わーーーーっ!」

「わっ、西海さん、どーしたんですか!?」


「…ごめん、ごめん。何でもない…。」



そーだ、昨日のイケメン君、改め真田君だ。


朝からホントに心臓に悪い…。



「ご、ごめん。朝ご飯作りますね!」

「あ、もう作りましたよ。勝手にキッチン借りてごめんね?」

「え!ほんと!?ありがとう〜。」


同い年だからって言うのと、お互い昨日あったばかりで一緒に住んでるってゆー不思議な関系だからかな?

敬語と砕けた言い方が混ざった会話になる。


制服に着替えてキッチンに行くと、フレンチトーストのいい匂い。


「一緒に食べてもいいですか?」

「全然っ!全然いいよ!」


なんか焦りすぎて変な日本語に…。

だ、だって真田くんが、急に嬉しいこと言うから。


「いただきます。」

「いただきます。」


嬉しそうに食べる真田くんを見ると何だかこっちまで嬉しくなる。

真田くんが作ったフレンチトーストは、優しい味付けで全然くどくない。

真田くんは優しい人なんだな。