いつまでも見てると心臓が持ちそうにもない。

といいますか、どうしようもない。

てことで、一旦自分の部屋に戻ります。



とりあえず、今の生活の手綱、おばちゃんに連絡してみよう。


プルルル…。

プルルル…。

プルルル…。

プルっ



『はーーい?』

「あ、おば…、おねーさーん?」

『おばちゃんって「気のせいだよー、"おねーさーん"!」
 
『あら、そう。』



ほんとに、めんどくさい人だ。

アラフォーなんだからおばちゃんでしょ。



『で、なに?』

「なんかー、イケメ…、人拾っちゃって。
 同い年の。」


イケメンって言ったら話がややこしくなりそうだ。

理事長はお母さんのお姉さんで、すんごい似てるの。

二人ともモテるんだよね。
…この歳になっても(小声)

お母さんはお父さん一筋だけど。

おば…理事長は、プレイガールなわけよ。


あぶない。あぶない。


『はぁー?何言ってんの。日本語喋ってよ。』

「日本語しか喋れないっての。ほんとなの。記憶喪失らしくて…。」


いや、もともとややこしい話だったね。


話についてこれてないおばちゃんの気持ちはよくわかる。

でも、頼りになるのおばちゃんしかいないんだって!