イケメン拾ったんですけども。

じゃくてっ!

濡れたら傘貸した意味ない!

はっ、と我に返りイケメン君に声をかける。


「イ…、ちょ、ちょっと待って!…くださいっ」


危うく、イケメンって叫びそうになったよ。 

てか足速い。


「はい?」


イケメン君が振り向く。


「傘、あげます。さして帰ってください。」


イケメン君に駆け寄って傘を差し出す。


イケメンに風邪をひかせられない!


「いいですよ。それでは、西海さんが濡れてしまいます。」


何て優しいの!性格もイケメン!


感心しつつも断る。


「私は、もともと濡れてるんで!」


慌てて断わると青年が黙りこんだ。

あ…。イケメン君黙っちゃった…。

困らせちゃった…??

でも、風邪ひかれたら困るし…。



悶々としているとイケメン君が口を開いた。


「なら…。」


イケメン君が私が差し出した傘を持ち上げた。

良かった!受け取ってくれた!

私がホッとすると同時に、大きいけど繊細な手が私の腕を引っ張った。



「半分こ、しませんか??」



「…へ??」
 


「そしたら二人共濡れませんし。」