イケメン拾ったんですけども。

「っはぁ…。」



やっと人混みから抜け出せた…。


「西海さーん!いますかぁー?」


「す、すいません!西海です。」





青年がこっちを振り向く。

そして、ざわざわが膨れ上がる。






「西海実沙姫…さん…ですか??」


「は、はい。」


問いかけに息切れをしながらも答える。


顔を上げると。


…!



今始めて、目合わせたけど、背高。

イケメンで背が高いって完璧か。おい。






『やば、顔見えた!』

『大学生?』

『え、あの子の彼氏?』

『えー、狙ってたのにー』






安心してください。彼氏じゃありませんよ←


てゆーか、こりゃ騒ぎますね。

イケメン、背高い、纏ってる空気ってやつも凄いわ。


みんなが青年を見てるってことはわかってるけど、視線痛いかも。


「あの、傘…「と、とりあえず学校からでませんかっ??」


イケメン君がなにか言おうとしてるけど、とりあえず視線が気になる!


我慢できず手を引っ張って学校の外に連れ出した。