鷲谷奏は入学式のため、学校へ歩いている途中であった。

「ちょ、あぶなーい、そこどいてー」と猛スピードで坂を下ってくる少女が来た。

奏は間一髪で当たるのを免れたが、その少女は電柱へぶつかった。

「いたーい」と大きめの声で叫ぶ。

「大丈夫か?」と奏が聞くと

「大丈夫です。すみませんお怪我なさいませんでしたか?」と返してきた。