「う…めっちゃ不安…。」
今日は、中学校の入学式。
私が行く学校は3つの小学校から合わさっている。

「こんにちはー。この紙を見てクラスに行ってね。」
と言われて渡された1枚の紙。
誰と同じクラスだろう…?

「げっ、真音と違うクラスか…。」
真音は小学校の時とても仲が良かった子で、自分では
親友以上の感覚だった。

ふと、真音の名前を見つけたその時
「やっほ、日向々♪」
「あ、真音…、クラっ」
「クラス離れちゃったねぇ-。悲しいよーな。」
真音はその言葉からも分かるように
そんなに悲しくなさそうだった。



「えー。このクラスの担任の茂丘です。えーよろしくお願いします。」
…さっきから、ずっと「えー」ばっかり使ってるな。と思ってみたり。
クラスメイトをガン見してみたり。不安でしょうがなかった。

「おー。日向ちゃんやん!茉莉だよ、覚えてる?」
「うっうん!覚えてるよっ!」
やばい、緊張してしまう。茉莉ちゃんは幼稚園が同じだった子で、
あんまり好かれてないと評判だった。

「よろしくね-」
それだけ言うとどこかへ行った。
「う…はぁー」

新学期が始まってある1つのことが噂の的になっていた。
「あの人、イケメンじゃね!?」
という。
「別に…全然イケメンやないと思うけど…」
そう、全然イケメンじゃない。かっこいいとも思わない。
「眼科必要かもね(笑)」
「いや、目が悪いからもう眼科済みです」