そいつ、俺の。

「紗彩はバックが苦手なんだね。」



手を差しのべながら言う。



「はい...打ち返せても変な方向だったり。それ以前に空振りしちゃったり...フォアはそんなことないんですけど...」



私が先輩の手に掴まって立ち上がると先輩はラケットを置いて私の背後に回った。



「えっとね、紗彩は頑張りすぎてるんだよねー。もっと力抜いて、ボールよく見て振りきる!って感じなんだけど。分かる?」




「微妙です。」



すると先輩はラケットを持ってる私の右手に手を重ねて左手を私の腰に回した。